水の中のつぼみ (2007)
»レビュー
呼吸困難の少女たち
2008/07/03
by
Odile
「水の中のつぼみ」…。この邦題、なんとなかならないものでしょうか?三流官能モノのようで好きになれませんし、作品のテーマはむしろ、今花開こうとする一瞬を捉えたもので、つぼみという固く閉ざされたイメージは皆無。仏語原題である「タコの誕生」で英断しろとは言いませんが(笑)。ただ、冗談ぬきにこのタコが、西洋的観念では悪魔とされる事実は、かなり重要な意味を持つと思っています。ですから、男性視点でエロスを期待してこの作品を観ると、やわらかに絞め殺されてしまうでしょう。全編に渡って、とにかく重たい女性の生理。同性の私にさえ息苦しい、肉の美醜や蠢く心。その中で、色づく身体を漂白するかのような、真っ青なプールの存在が印象的です。映画としては、少し似たような場面が多く、退屈する部分もありましたが、監督の視点は確かだと感じられました。劇場スクリーンの小ささが残念!
(渋谷Q-AXシネマ)
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