ストレンジャー・ザン・パラダイス (1984)
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アメリカはフロリダまで来てみたけれど
2003/01/02
by
仮名側之丞
見出しの「〜けれど」は小津作品の題名でよく使われたそうです。
たしかに小津の『東京物語』みたいな話ですね。
「ハンガリーの親戚とは縁を切ってるのに、何でおれが面倒みなきゃならないんだ、叔母さん?」てな出だしですから。何でもないセリフが意味を持ってると思います。こんな繊細なアメリカ(正確にはドイツと合作)映画はこれまで無かったと思います。
ウィリーが故国から来た従妹のエヴァ(←『東京〜』の笠千衆の年齢と性別をひっくり返した?)を10日間預かるところも似てます。
止めは、友達のエディが競馬の情報を持ってくると「なになに、・・・晩秋、出来ごころ?、よし東京物語に賭けよう」なんてわざとらしく小津をパロディにして見せてます。
彼らが辿り着くフロリダは『東京〜』で言うと熱海でしょうか。 題名の「パラダイス」もフロリダと見て間違いなさそうです。
では「ストレンジャー」とは? やはりエヴァ(『東京〜』の笠千衆)だと思います。場面だけ見るならば「ストレンジャー・アンド・パラダイス」でしたね。
可笑しいのは、エヴァがウィリーの生活や好みを馬鹿にする所ですね。食べ物、アメフト、さらにはウィリーが彼女に買ってきた服。とくに服はウィリーが「みんな着てるからいいんだぜ」と言うと「でもダサイ」と言ってウィリーに黙って捨ててしまう。この誰でも着てる、身に付けてる「服」や「雑貨類」があとでとんでもない伏線になってましたね。
あのラスト、何があったのでしょう。「帰るべき人」が帰ったのかな?
そう言えば伏線になりそうな車中シーンで「クリーブランドってブダペストに似てるか?」と聞かれて、誰かが「うるさい」と言い返すシーンがありましたね(笑)。
エリー湖の場面がいいとのことですが、私は季節的に寒いのは嫌なので、反対の、フロリダの海岸の場面が好きです。そこが「誰もが思うパラダイス」なら。
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