細雪 (1983)
»レビュー
ええなあ・・・
2007/02/20
by
レクター博士
何方も投稿されてないとは... 何で!?
原作と映画。その関係を度々述べてきましたが、この映画に関しては原作を読んでいる最中ですので、途中経過としてご理解下さい。
もう8年は経ちますか。歌舞伎や文楽を観るようになって、この「細雪」の真価を見極める鑑賞眼という物差し、或いは尺度、というものを感じています。それは日本人としての「審美眼」が存在するからです。谷崎のそれ、でもありますね。
この細雪において、「六代目が道成寺を踊る」(歌舞伎について書かれる文章では、ほぼ絶対的に六代目は「菊五郎」を指します)、という文章に接すると落ち着いては居られなくなります。例えば、六代目菊五郎を「玉三郎」に置き換えて頂ければ、現代において、或る程度はその意味をご理解頂けると思います。
因に、六代目菊五郎の孫は当代菊五郎と十八代目(当代)勘三郎です。
映画として見事だったのは、開巻十数分で四姉妹の関係や状況、出自について看破したこと。これは原作を読んでいる(最中の)者にはたまらない。上中下巻と長い原作を、サクッとスタートさせる見事なシナリオ術でした。
見だしは劇中のセリフでもあり、私の溜め息、でもあります。
では、全巻を読んだ後、改めてレス致しますネ。
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6月の舞台版が楽しみです
2008/05/16 by
レクター博士
自己レスです。原作を読んでから再びレスを、と予告宣言していましたのでね。
あらためて、83年の市川崑監督作品では、
岸恵子  (蒔岡鶴子 長女)
佐久間良子   (蒔岡幸子 次女)
吉永小百合   (蒔岡雪子 三女)
古手川祐子   (蒔岡妙子 四女 こいさん)
原作には感じ取れないもの、が敢えて描写されていたのには疑問でしたが、原作を読んだ後、あらためて映画を観ると、原作の時系列を組み直し、ラストにアレを持って来たのは映画的ドラマツルギーでしたし、正解だと思います。やはり映像で観る事は、空間や匂いも感じ取れる訳で、原作の時代的「空気感」を補填してくれたのは確かな事です。
6月の舞台版のチケットは予約済みです。檀れいが雪子役ならどうしても観たい! 過去の舞台版の詳細等は敢えて調べてませんし、今回が過去のものと同じかどうかも分かりませんが、白紙の状態で観る事にします。やっぱり「こいさん、頼むわ」で始まるのでしょうか...。
今回の舞台版のキャストは、
長女 高橋恵子(市川映画では、岸恵子)

次女 賀来千香子( 〃 佐久間良子)

三女 檀れい( 〃 吉永小百合)

四女 中越典子( 〃 古手川祐子)
秋から新シリーズも始まるNHK木曜時代劇「陽炎の辻~居眠り磐音 江戸双紙~」(原作の佐伯泰英ファンです)で、檀れいと中越典子が共演していましたので、二人が「生」で観られるのが大変楽しみです。
最後にひとつ。古参の映画業界の方に昔聞いたのですが、市川監督作品で三度目の映画化ですが、過去の「細雪」はどうでしたか、とお聞きしましたが、市川作品が一番良い、と答えて下さいました。
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